vettel20131120


セバスチャン・ベッテル、目下8連勝中。ちなみに新記録。

アンストッパブル。
ベッテる。


あまりの速さに「インチキ」を疑うヒトが後を絶たず。
そんななか、僕も情報に踊らされたうちのひとりだったりするわけで…




これに関してはAUTO SPORT、F1速報などで既に「正解」が発表されています。
とりわけASの11月1日号に掲載されているアルベルト・アントニーニ氏のコラム「“4気筒モード”ドライビングスキル」が秀逸。

そこから少し引用させてもらうと…


トラクション(=駆動力)が過大になったと感じた時、普通ならドライバーはスロットルを戻すことを強いられるはずだ。ところが、ベッテルは(程度の差こそあれウェーバーも)さらに深くアクセルペダルを踏み込む。これによって、エンジンはより高い回転と、その結果として大きなパワーを「要求される」のだが、ペダルの踏み込み量によるこの「命令」は50ミリ秒、つまり1秒の20分の1ほどのわずかな遅れを伴ってスロットルバルブに届き、その間にドライバーはもうペダルを戻してしまっている。つまり、エンジンが回転を上げろという「命令」を受け取った時、ペダルは「要求された」エンジン出力に対応する位置ではなく、それよりもずっと手前の位置にある。簡単に言えば、出力とペダル位置との不一致が生じるのだ。これが起きた時、エンジンの8つのシリンダーのうち4気筒に対してカットオフ、またはイグニッションの遅角を行うことがレギュレーションで認められている。


あからさまな「ブローディフューザー」は禁止されたとはいえ、一度覚えた蜜の味を簡単に忘れるF1村の住人などおらず
排気ガスを使った「能動的な」ダウンフォースの獲得は2013年もトレンドをひた走りまくったわけでして。

「4気筒モード」のときは、当然パワーは落ちるのでタイヤの空転はなくなる。
その一方でエンジン回転数としては高いままなので排気ガスはビュンビュン出る=ダウンフォースは増大する。

…たぶん、当たらずとも遠からず。たぶん。


ベッテルはレッドブルRB9から最大限のパフォーマンスを引き出すために、人間が本能的に備えた感覚に反した操作を習得することで
まさに「クルマと一体となって走る」史上最高のドライバー(少なくとも単年で見れば)になった、ということだと思います。


僕は、今のF1のこういうところがとっても好きなのです。


昔のF1や、F1以外のカテゴリーは、どこか「暴れるじゃじゃ馬を無理やり押さえつける」みたいな?
あるところでクルマの限界が決まっていて、それを操る人間がどこまでそこに近づけるか、という感じがします。
というかそれが当たり前っちゃ当たり前なんですけど…

それに対して今のF1(レッドブル&ベッテル)は、クルマとヒトがお互いに高め合って、誰も想像できない領域に飛び込んでいく…

これってとてもカッコイイ、とてもミリョク的な、とても夢のあるコトだと思うのです。



長かった2013年シーズンも今週末、ブラジルGPで終わりです。




ここまでベッテルをベタ褒めしといてなんですが…

やはりここは、ウェバーに有終の美を飾ってほしいと願う、判官贔屓な日本人です( ・ω・)がんばれ